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「お盆玉」っていくら渡すの? 実態調査&ママパパの本音も紹介

掲載日: 2019年8月5日更新日: 2019年8月5日水谷 映美

最近増えている「お盆玉」をご存知でしょうか。お年玉の夏バージョンで、お盆時期に帰省先でもらうお小遣いのことを指します。

今回は、「いこーよ」ユーザー437人に、「お盆玉」に対するアンケート調査を実施し、認知度や金額について調べてみました!

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「お盆玉」の認知度は約7割!

まずは、「お盆玉」という言葉がどのくらい認知されているのかについてです。

「知っている」と回答した人が60%、「言葉は知らないが、そのような風習があることは知っている」という人が9%と、実に7割近くの人が「お盆玉という風習を知っている」ということがわかりました。

(単一回答、有効回答数:437)

ちなみに、「お盆玉」という言葉について調べてみたところ、お年玉用のぽち袋や祝儀用品を製造しているマルアイという会社が、2010年に「お盆玉」という言葉を商標登録したとのこと。

これをきっかけに、テレビや雑誌などのメディアでも「お盆玉」という言葉が取り上げられるようになったようです。

「盆小遣い」「氷代」…その土地に伝わる古くからある風習

「お盆玉」という言葉は最近できたものですが、昔からお盆玉と同じような風習があった地域が多いようです。今回のアンケートでも、「子供の頃にもらったことがある」というママパパの声が多くありました。

『盆小遣い』といって、私ももらったし子供たちも祖母からもらっている」(S.Mさん/5歳・4歳・0歳男の子のママ)
ここら辺では、お盆玉ではなく『氷代』といいます。私の祖母が子供にくれるのですが、コミュニケーションの一環となっていいと思います。もらった氷代は、近所の有名なかき氷店で消費し、余った分は貯金箱に入れ残していました」(nononohahaさん/9歳・3歳男の子、7歳女の子のママ)
お年玉と一緒でもらえるものだと思っていた。ちょうどお年玉がなくなる時期にお盆玉をもらい、子どものときはボーナス感覚だった」(りくりなママさん/3歳男の子、0歳女の子のママ)

また、「お盆玉」という認識ではなく、久しぶりに帰省した際のお小遣いとして、祖父母からお金をもらったり、何か買ってもらったりしているという声もありました。

「お盆玉は知りませんでしたが、帰省したらお金でなく何かを買ってもらったりはしていました。それが今のお盆玉ということなのかなと思いました」(よっこさんさん/10歳女の子、7歳・4歳男の子のママ)

「お盆玉」が文化として習慣化されている地域は少数?

次に、「知っている」「風習は知っている」と回答した人を対象に、実際に子供が親戚などからお盆玉をもらったり、自分が渡したりする習慣があるかを聞いたところ、約6割が「お盆玉の習慣がない」と答えました。

(単一回答、有効回答数:263)

この結果を踏まえると、お盆玉という言葉は知っているものの、まだまだ習慣化はされていないことがわかります。

また、少数ですが、早くも廃止にしたという家庭も。

大人同士で話し合ってやらないことに取り決めました」(アルマンさん/8歳女の子、3歳男の子のパパ)

ちなみに、「その他」で多かったのは、「習慣ではないが、去年初めてお盆玉(お小遣い)をもらった」という回答でした。

お盆玉の相場は「1,000円〜3,000円未満」

続いては、子供がもらったお盆玉の総額を教えてもらいました。

最多は、「1,000円〜3,000円未満」で38.7%、次いで「5,000円〜1万円未満」が20.8%、「3,000円〜5,000円未満」が17%という結果でした。

なかには「20,000円以上」という子供も3.8%いましたが、実に全体の8割以上が「10,000円未満」であることがわかりました。

(単一回答、有効回答数=106、子供が複数いる場合は最年長の子供について回答)

金額は子供の年齢によっても変わるので、一概には言い切れませんが、多くの場合が3,000円未満。あくまで、「お盆玉」=「ちょっとしたお小遣い」という位置づけのようです。


お盆玉に対するママパパの意見は…

最後に、お盆玉についてママパパはどう思っているのか、本音を聞いてみました。

【賛成派】あげる側ももらう側も楽しみ!

まずは、賛成派の意見から。

もらう側の子供はもちろんですが、年に数回の帰省を心待ちにしている祖父母も喜んでお盆玉を渡しており、「両者にとって良い習慣だと思う」という声が多々寄せられました。また、帰省先が遠い場合、もらったお盆玉を帰省代に充てているため、「正直助かる」「ありがたく受け取っている」といった親側の本音もありました。そのほか、夏祭りに行く際のお小遣いとしてもらうケースでは、「子供が買い物を経験する良い機会になっている」という声もありました。

「盆と正月と言いますが、帰省や家内の実家に出かけた際は、もらう方もあげる方も楽しみにしているように感じます」(CB750FCさん/12歳男の子、12歳女の子のパパ)
「曾祖母が毎年必ずくれます。感謝の気持ちでいっぱいです」(んぷさん/4歳男の子のママ)
自分が子供の時には、もらった事が無かったので、良いなと思いました」(コウイチさん/7歳女の子のパパ)
「少額ならいいと思う。娘はお祭りでカキ氷など好きな物を買うために初のお盆玉を持っていき、自分でポシェットからお金を出して買いました。いいお買い物の練習になったと思います」(モカひなさん/2歳女の子のママ)
「我が家にとっては良い習慣であると思う。毎年お盆にお小遣い的にお金をもらっている。同様にお年玉ももらっている。このお盆玉・お年玉は基本的に帰省代としてもらっている。帰省先が遠方となるため、お盆玉・お年玉がないと、家計的に夏冬に帰省するのは難しい。私たちの親もそれはわかっているので、帰省代ということでお盆玉をもらっている」(S.Tさん/4歳女の子のママ)

【反対派】「出費がかさむ…」という面も

一方、反対派の意見もさまざまです。

多かったのは、「もらうのは嬉しいけど、あげる立場としては大変だから困る」「わざわざお盆玉と名前をつけて習慣づけると義務になってしまう」といった意見。また、「お盆玉を親戚間のやりとりと位置づけてしまうのは煩わしい」といった意見もありました。あくまで「祖父母からのお小遣い」としてもらえばいいという声が目立ちました。

ほかにも、「遠くに帰省する家庭の場合はアリだが、近くに住んでいる場合は必要ない」という頻度を気にするママパパもいました。

「なくてもいい。祖父母に会いたくて行くことが目的であってほしい」(勘ちゃんママさん/7歳・5歳男の子のママ)
お金を渡すよりもみんなでごはんを食べたり、出かけたりしたときにお金を使った方がいいと思う」(mmさん/1歳男の子のママ)
「いらない新しい文化だなと思います。5年前から耳にしてましたが、無くていいです。たまに帰ってくるから、じじばばがお小遣いをあげる、で良い…。『玉』を付けちゃうと親や親戚に義務感を与えてしまうのが嫌です」(こたママさん/1歳男の子のママ)
すぐ会える地域に祖父母や親戚がいるので必要性を感じない」(ちっぷさん/4歳・2歳男の子のママ)
祖父母からもらうには有り難い。親戚はお年玉だけで十分!」(Y.Kさん/11歳・8歳・7歳男の子のママ)

賛否両論ありましたが、トータルで見てみると「お盆玉としては必要ないが、祖父母がたまにしか会えない孫に対して『なにかしてあげたい』という気持ちがこもったお小遣いであれば賛成」という人が多い印象でした。金額も含めて参考になれば幸いです。

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ライター紹介

水谷 映美

1979年生まれ。出版社勤務、受付嬢、社長秘書を経て、現在はwebを中心にライターとして活動中。男・女・女の3児の母。気になることは何でも試してみないと気が済まない典型的B型女子。子育て世代のリアルな声を反映した記事を得意としている。

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