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【親子で見たい映画・第1回】歌って踊って楽しいミュージカル映画5選

掲載日: 2015年10月9日更新日: 2017年5月16日工藤雅子
芸術の秋。文学、美術、音楽が一度に楽しめ、もっとも手軽に触れることができる芸術といえば映画です。そこで、芸術の秋にぴったりな、楽しい音楽がいっぱいのミュージカル映画を5本ご紹介します。ストーリーを追うのがまだ難しい乳幼児でも、一緒にリズムにのって踊れば、家族全員で楽しめる作品ばかりです。
王道のミュージカル映画から、動物達が歌って踊る愉快なパペット映画まで、赤ちゃんも子供も大人も楽しめる5つの作品をご紹介。初めての映画鑑賞にもぴったりです。

アナと雪の女王(2013年製作):幼児から

<ストーリー>

アカデミー賞最優秀アニメーション賞と主題歌賞を受賞した大ヒットミュージカル・アニメです。アレンデール王国の王女エルサは、触れるものを凍らせる秘密の力を持っていました。20才の戴冠式の日エルサは、妹のアナとけんかになり、怒りを爆発させ国中を凍りつかせてしまい、氷の宮殿に閉じこもります。妹アナは愛するエルサの心と、凍ってしまった国を溶かそうと、冒険の旅に出るのですが…。

<おすすめポイント>

子供たちに“レリゴー”として大人気の主題歌「Let It Go」。家族みんなで歌いながら見るのも楽しいです。また、ストーリーを理解できる年齢なら、アナとエルサそれぞれのキャラクターについて、どちらに共感できるか親子で話しながら見ることができるのも、この作品ならでは。

ANNIE/アニー(2014年製作):小学校低学年から

<ストーリー>

1977年にブロードウェイで上演され大ヒットとなった同名ミュージカル2度目の映画化作品です。
アニーは、ニューヨークに住む身寄りのない10才の女の子。ある日、アニーは車に轢かれそうになり、市長候補で裕福な経営者のスタックスに助けられます。選挙の人気集めを狙ったスタックスは、アニーを引き取り一緒に暮らし始めます。しかしスタックスは、いつも明るく前向きなアニーの姿に、次第に心を動かされ二人の間に絆が生まれていきます。

<おすすめポイント>

1982年に作られた映画と見比べて、違うところや同じところ、どちらが好きか、親子で話し合うのも楽しい作品です。オリジナルは大恐慌時代のアメリカを舞台に描かれましたが、時代を現代のニューヨークに移し、アニーのキャラクターも現代的。タフでちょっと生意気なアニーの魅力に引き込まれます

メリー・ポピンズ(1964年製作):小学校低学年から

<ストーリー>

イギリスの児童文学「風にのってきたメアリー・ポピンズ」をウォルト・ディズニーが実写とアニメの合成を使って映画化した作品です。アカデミー賞主演女優賞、作曲賞など5部門を受賞しました。
1910年ロンドン、銀行勤めで気難しいバンクス氏は、女性運動に忙しい妻、いたずらざかりのジェーンとマイケルと暮らしていました。子供たちのいたずらに耐えかねて辞めたナニー(子守)の代わりを募集する広告を手に、ある日、空からやってきたのがメリー・ポピンズです。ジェーンとマイケルは、不思議な魔法で二人を冒険に導くメリーとすっかり仲良くなります。

<おすすめポイント>

やってきたナニーが魔法使いだったという設定だけでも、子供達はワクワクするでしょう。陽気な名曲「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」に出てくる、この長い言葉は魔法の呪文です。映画をみたら、呪文を早口で言えるか親子で競争してみるのも楽しいですよ

ファンタジア(1940年製作):幼児から

<ストーリー>

クラシックの7つの名曲をバックに、想像力豊かな映像を楽しむことができるディズニー・アニメーションです。
花やきのこが舞い踊る「くるみ割り人形」から、チュチュをつけたカバの踊りがユーモラスな「時の踊り」などのバレエ曲、魔法使いの弟子となったミッキーが巻起こす大騒動を描く「魔法使いの弟子」、恐竜が登場する地球誕生の物語「春の祭典」まで、遊び心あふれる作品ばかり。

<おすすめポイント>

この作品に出てくる曲は歌詞がないので、ミュージカルとは言えないかもしれませんが、1編が短いので小さなお子さんも飽きずに楽しめます。1940年製作と、かなり古い作品ですが、美しい映像や、ユーモラスな動きは今見ても新鮮。子供から大人までクラシックの魅力に気軽に触れることができます

ザ・マペッツ(2011年製作):小学校低学年から

<ストーリー>

「セサミ・ストリート」などでおなじみのカエルのカーミットや、ブタのミス・ピギーが大活躍する人形劇と実写の愉快なミュージカル作品です。
アメリカの田舎町で人間の兄ゲイリーと仲良く暮らすウォルターは内気なマペット(人形)の少年です。ある日、兄と恋人のLA旅行に誘われたウォルターは、あこがれのマペット・スタジオに行けると大興奮。しかしいまやマペット・ショーの殿堂はすたれ、石油王テックスの陰謀によって解体の危機に! 何とかマペット・スタジオを守ろうとウォルターたちは、引退したカリスマ・マペット、カエルのカーミットを捜し出し、“ザ・マペッツ”の再結成を提案するのですが…。

<おすすめポイント>

ミュージカルは女の子が主人公の事が多いですが、この作品は動物のキャラクターがたくさん登場するので男の子も楽しめます。ユニークなキャラクターたちの中から、親子でお気に入りキャラを選んで比べてみるのもいいですね。


ミュージカル映画はポジティブなメッセージと楽しい音楽が満載で、見ると元気になる作品ばかり。ご機嫌ななめなお子さんや、ちょっと疲れたママのビタミン剤になってくれること請け合いです。この秋にぜひお気に入りの1本を見つけてください。

ミュージカル映画の歴史について知りたいならこちら
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ライター紹介

工藤雅子

23年間にわたり東京テアトル株式会社にて映画買付、宣伝等にかかわる。退職後、株式会社チャイルド・フィルムを設立し、親子のための映画HP「こども映画プラス」(http://www.kodomoeiga-plus.jp)をスタート。共著に「『こどもと映画』を考える」(キネマ旬報社)、「こども映画教室のすすめ」(春秋社)がある。

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