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プロ伝授&ママ大助かり! パパでも簡単上手なアイロンのかけ方

掲載日: 2018年7月30日更新日: 2018年7月30日西條一法

ワイシャツをパリッと仕上げたり、洋服のシワをとったりできる「アイロンがけ」。どの家にもありますが、奥さんに任せきりで、パパがやっているという家庭は少ないのでは?

そこで今回は、家族に「スゴイね! パパ!」と言われる「スゴパパ」を養成する講座「スゴパパ工場」にて、スタジオアリス(五反田TOC店)でカメラマンによる写真の撮り方セミナーとともに行われた「おしゃれ着のアイロンがけ法」をレポートで紹介します。

講師として登場したのは「洗濯ソムリエ」の松延友記さん。カフェやワークショップなどが楽しめるコインランドリー「FREDDY LECK sein WASCHSALON TOKYO」のプロデューサーであり、洗濯のプロフェッショナルです。

「FREDDY LECK sein WASCHSALON TOKYO」についてはこちら

アイロンがけの基本

まずはアイロンがけの基本からレクチャー。アイロンは誰でも簡単に使えるものですが、絵表示の内容や効果、設定を知っている人は意外と少ないようです。理解しているだけでもだいぶ使い方が違ってきます。

1.洗濯絵表示をチェック!

「アイロンがけをする前に、服のタグを見てみましょう。そこに書いてある『洗濯絵表示』がとても重要です」と松延さん。

日本は2016年よりアイロンのマークが国際表示(ISO)に準じたものになっています。アイロンの中に1〜3個の「・(ドット)」が描かれていて、それによって使用する温度が違います。

アイロンを使うときは「・」の数を確認して、適した温度に設定しましょう。また、あて布が必要かどうかは付記用語を確認するとわかります。

松延さんのお店限定のバンダナで、洗濯絵表示の内容を紹介。こちらは参加者へのプレゼントになりました。

2.アイロンの3つの効果を知る

アイロンには3つの効果があります。「スチーム」は蒸気で繊維の弾力をなくし、その後の「熱」で弾力を回復させます。「プレス」は服にアイロンを当てて形を整えたいときに使います。

3.スチーム設定とドライ設定を使い分ける

アイロンには「スチーム設定」と「ドライ設定」があります。スチーム設定はふんわり、ドライ設定はパリッと仕上がるので服の素材や種類によって使い分けましょう。

  • 【スチーム設定】ふんわり仕上がり、ウールやニット、薄手の綿などに向いています。アイロンを浮かせることで、よりふんわりできます。
  • 【ドライ設定】パリッと仕上がり、綿や麻、ポリエステル、シルクなどに向いています。ただし、シルクは低温で行うこと。

アイロンがけの3大ポイント

次にアイロンがけを行うときの3つのポイントを教えていただきました。

松延さんが講座に持ってきたのはアイロンとスチームアイロン、霧吹きの3点。アイロンとスチームアイロンは「ティファール社の製品が最も蒸気が出る」とおすすめしていました。

1.かける順番は原則として細かい部分から

「アイロンを広い面からかけてしまうと、かけている間に新たなシワができてしまうことがあります。それを避けるために細かいところからかけていきましょう」

2.左手で縫い目を引っ張りながら

「アイロンをかけるときは左手(アイロンを持つ反対の手)で縫い目を引っ張ったり、生地を移動させたりして、たるみを作らないのがコツです」

面にかけるときはアイロンを何度も動かさず、1回でスーッと端まで動かすのがコツ。松延さんがとくにおすすめしたいと語っていたのが「スタンド式アイロン台」を使うこと。

「服をアイロン台に通せば大きい面が作れますし、左手も使いやすく、力も入りやすいのがおすすめの理由です。また、立って作業するとアイロンがけがスタイリッシュに見えてきます。これで音楽をかけたら、カッコよく楽しくアイロンがけができますよ」

3.すぐにたたまない

「アイロンをかけた直後は、まだ衣類に蒸気が残っている状態です。このときに衣類をたたむと新たなシワがついてしまうことも…。数分間ハンガーにかけて熱や蒸気を飛ばしましょう

おしゃれ着のアイロンがけをするときのポイント

おしゃれ着は温度やフリルになっているところなど、注意すべきところが多くあります。今回はドレスとフリルシャツ、プリーツスカートのポイントを紹介します。

【ドレス】スチームのみでふんわりと仕上げるのが基本

ドレスはスチームアイロンの蒸気を使って、ふんわりと仕上げるのが基本です。

「まずはトップス部分から、左手で服を伸ばしながらスチームを当てていきます。ボトムは左手でひだを広げてスチームをあてるのがコツです」

「ギャザー部分はアイロンの先を潜り込ませるようにすると、シワがキレイにとれます。スチームアイロンがないご家庭もあると思いますが、ハンガーにかけたままできますし、アイロンのスチーム機能よりも蒸気を維持しやすいのでおすすめです。これならパパも簡単にできますね」

アイロンミトンがあると便利!

「スカートの裾部分など、しっかりかけたいところは、スチームアイロンよりもアイロンの方が向いています。そのときはアイロンミトンを使うと裏側から押さえられるので便利です」

アイロンミトンとは、手にはめる厚手のミトンです。これを使えばハンガーに干したままプレスができます。

【フリルシャツ】プレスでシワを伸ばしながら仕上げる

まずは全体に霧吹きをして、シワを伸ばしやすくします。

霧吹きは観葉植物などにも使える本格的なものをおすすめします。100円ショップなどで買うものより、粒子が細かいので繊維に浸透しやすく、仕上がりに差が出ます」

フリルの外側から内側へアイロンの先を使って伸ばしていきます。その次に袖、肩とかけたら前身頃、後身頃をアイロンにかぶせてかけます。

【プリーツスカート】スチームが基本&気になるところはプレスで!

ヒダが多いプリーツスカートは、制服にも使われることが多いのでアイロンがけする機会も多い服です。

「まずスカートをハンガーなどで吊るします。次に左手で裾をプリーツに合わせて伸ばしながらスチームアイロンで蒸気を当てていきます。このとき、アイロンを上から下に滑らせるようにするのがポイント」

「そのあとはスカートの裾を広げてシワのある部分に蒸気を当てて伸ばします。どうしても気になるところがあれば、アイロンに切り替えてプレス。あとはこのまま吊り下げて、湿気と熱をとれば完了です」

便利なグッズでアイロンがけを快適&楽しく!

今回紹介したグッズのなかでも「霧吹き」と「スタンド式のアイロン台」は、とくに参加したパパたちを驚かせていました。

「道具をそろえるとパパの気持ちが上向きになりますし、楽しくやれるようになります。そのほかにパパがアイロンがけをやるきっかけ作りには、スチームアイロンもおすすめです。自分が着るワイシャツなどはある程度まとめて洗濯し、ハンガーにかけたものをパパがスチームアイロンでサッとかける形にすると、ママの負担が減っていいいと思います」

お話を聞いたのはカフェやワークショップなどが楽しめるコインランドリー「FREDDY LECK sein WASCHSALON TOKYO」のプロデューサーで「ジュニア洗濯ソムリエ」の松延友記さんでした。

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ライター紹介

西條一法

39歳のときに子どもが生まれて育児の楽しさを知り、40歳にして某ゲーム雑誌から「いこーよ」編集部に電撃移籍した。「きかんしゃトーマス」で感動して泣く41歳。最近のマイブームは、子どもに絵本を読むことと、体力が続く限り一緒に遊ぶこと。お風呂と寝かしつけも担当しているが、最近は息子より先に自分が寝てしまう。

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