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専門家に訊いた!5歳児のおでかけバイブル

掲載日: 2014年8月30日更新日: 2015年8月28日いこーよ編集部
言動も論理的に行えるようになり、話す内容や遊びも成熟度が増してくる5歳児。お出かけについてもある程度、子供の意思や行動を尊重した見守りスタイルに移行する時期ですが、もっと子どものために親がしてあげられることってないか?と思うパパ・ママさんは多いのでは?そこで、いこーよでは5歳児とのお出かけを楽しく身のあるものにするためのコツを発達心理の専門家の石崎先生、保育現場の専門家の佐藤先生、外遊び専門家の栗田先生の御三方にお話をお伺いしました。

ひとりでできることが増えてくるので、体験型の遊びがおすすめです!

体験型テーマパークやアスレチック、ちょっと凝った製作をするワークショップなど、家の中ではできないことや、普段は体験できないところなどへどんどん連れて行ってあげましょう。5歳ともなれば男女ともにしっかりコミュニケーションが取れるようになり、遊びに対しての反応もはっきりしてきます。手先も器用になって多くの事をひとりでできるようになり、体力もついてくるのでお子さん自身も自信を持って取り組めることが増えてきます。

まだ無理だろうと思っていたことができるようになっていたりするので、外からの刺激を受けることによって親子ともに新しい発見があるはずです。またお子さん自身が「○○やってみたい」と伝えてきたことは積極的に取り入れてみましょう。

その際、「まだ無理だと思う」「そっちよりこっちの方がいいよ」はNGワード。ついつい言ってしまいがちなこれらのワードは、子どものやる気を削いでしまうので気をつけたいですね。最後にこの時期(4~5歳)で外遊びにまったく興味がないようだったら要注意。体がしっかり作られていないと、この先、心の成長にも影響を及ぼす恐れがあるので、外遊びにもうまく連れ出すように心掛けたいですね。

5歳児に適した自然遊びとは?

ハイキングや登山はもちろん、ルールやマナーを理解できるようになるので、自然の中でもゲーム的な遊びができるようになります。クラフトワークショップなども自ら手を動かして楽しめるので、自然遊びの幅が広がります。火をおこしたり、キャンプで料理を作りながら、物事の道理を一緒に学んだり、「不思議だな」「おもしろいな」と思う気持ちを育んでいきましょう。子どもだけのキャンプも、プログラムによっては可能になります。(栗田先生)

5歳のお出かけ行事「七五三」

7歳、5歳、3歳の子どもの成長を祝って、神社にお参りする行事。11月15日ですが、家族の都合に合わせて10月中旬から11月中旬くらいまの土日に行うことが多いようです。最近では満年齢に合わせて行われることが多く、5歳の場合、地域によっては男の子だけがお祝いする場合と、男女ともお祝いする場合とがあります。男の子は羽織袴、女の子は着物を着るのが一般的です。最近では写真館で衣装までレンタルしてくれる場合もあり、着付けから写真撮影まで一度に済ませることもできます。親や祖父母の服装は、カジュアルは避けて、母親は和装なら、訪問着、附け下げ、色無地など、洋装ならスーツやワンピースを。父親はダークスーツなどが無難です。神社でお祓いを受ける場合、事前予約が必要な場合もあるので確認を。

パパ・ママの気になるお悩みに専門家がアドバイス!

お出かけの準備が遅いのが悩みです!

「出かける時間が決まっているのに、準備の途中に子どもが遊び始めると、パパやママもあせって強い口調で『急いで!』『早く!』などと言ってしまう場合がありますね。

こうならないように、なるべく事前に、出かけた先でどんな楽しいことがあるか話したり、以前出かけた場所であれば、スマートフォンなどに入っているその時の写真を見せたりして、子どもの中に行きたい気持ちを起こさせておくといいですね。子どもは行きたい気持ちになれば準備も早いものです。

また、親の用事でどうしてもいかなければならない場合は、毅然とした態度で、子どもにすぐに準備をして行かなければいけないことを伝えましょう。親のただならぬ様子というのは、子どもにも伝わるものです。子どもにとって遊び場ではない場所におでかけする場合でも、きちんと準備をして出かけられたら、そのことをパパやママはとても嬉しく思っていることは是非伝えてください。できれば、ちょっとしたご褒美でぎゅっと抱きしめてあげたり、近くの公園で思いっきり遊ばせてあげるのもとてもいいですね。」(佐藤先生)

大事な話をしている時に話に割り込んでくるのですが…。

「これは、とても正常な行動ですよ。心身ともに健全で身の回りのことに大いに興味があるためです。発達上起こりうる行動なので気に病むことはありませんね。
とはいえ、大人の話に『何?何?』と、割って入る時は、『今、大切なお話をしているからね』と制したり、『後で説明するからね』と、子どもの出番ではないことを感じさせてあげると良いでしょう。
また、話の内容によっては、あらかじめこれから大事な話をするから一緒に聞いていてね、と伝えておくことも効果的です。頭ごなしに『あっちに行ってなさい』という対応は避けたほうがいいように思います。」(佐藤先生)


5歳児のお出かけは、子どもの意思を尊重して遊びや体験を自ら選択させてあげることで、自然と好奇心が育まれ、世の中の道理も学んでいくわけですね。、
また、都合により、我が子の希望を叶えてあげられない場合は、子どもにきちんとその意図や事情を伝える努力を親がしていくことが大切ということですね。
5歳児のお出かけ探し6歳児のお出かけ探し

お話を聞いたのは…

  • 栗田朋恵(登山ガイド)

    トレッキングガイド(登山ガイド)。長野県北アルプスのふもとで生まれ育ち、トレッキング、スノーシュー、シャワークライミングのガイドなどの経歴をもつ。現在は、故郷の白馬山麓と嫁ぎ先の神奈川県鎌倉市をフィールドに、アウトドア誌やサイトなどのメディアで記事監修するなど、アウトドアレジャーの活動をしている。また、「外あそびtete」の主宰として、2歳から参加できる「おやこ山えんそく」など親子向けのアウトドアイベントなどを開催。4歳の男の子とともに鎌倉で自然遊びを楽しんでいる。

  • 佐藤佳代子(子育て子育ちアドバイザー)

    子育て子育ちアドバイザー。区立保育園に27年間(うち16年間園長)勤務。子どもたちの生きる息吹の素晴らしさや「保育と家族」「地域の中の保育」の重要さを体験。1,200人以上の園児と関わった後、宝仙学園短期大学保育学科、淑徳幼児教育専門学校で教鞭を執り、現在は子どもの文化学校で講師を務めながら豊富な経験を活かし、各地で講演や講義などを行っている。

  • 石崎一記教授

    東京成徳大学応用心理学部健康・スポーツ心理学科教授。専門は発達心理学、環境教育など。自然の中で遊ぶ体験が、子どもの発達にどのように影響を及ぼすかについて研究を行っている。ネイチャーゲームの指導法や理念を教える、日本シェアリングネイチャー協会指導者養成委員も務める。

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ライター紹介

いこーよ編集部

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