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専門家に訊いた!9歳児のおでかけバイブル

掲載日: 2014年8月30日更新日: 2017年5月16日いこーよ編集部
会話のレベルも大人並になり、自分の興味関心事に意欲的に取り組むようになる9歳児。お出かけについても、以前ほど頻繁にいく機会が減ってきているのではないでしょうか?でも、親としてはまだまだ家族のお出かけを通じて、子供と良い経験を共有したり、信頼関係を深めていきたいですよね。そこで、いこーよでは9歳児のお出かけを家族で楽しむためのコツを発達心理の専門家の石崎先生、保育現場の専門家の佐藤先生、外遊び専門家の栗田先生の御三方にお話をお伺いしました。

興味に合わせて、子どもが自分で動くことができる場所がオススメ

9歳にもなると、精神的にも体力的にもかなりしっかりとしてきます。大人の働きかけを素直に受け入れるだけではなく、自分で選択する、自分の得意なモノを選ぶようになってきます。そのため、まず子ども自身が何をやりたいかを聞いてあげると良いでしょう。

そして「ここは思いっきり好きにやっていいよ」と好きに遊べる状況を作ってあげたいですね。ここなら何をやってもOK、ケガをするかもしれないけど、死ぬことはないなという環境を作ってあげればいいと思います。また、何に興味があるのかを察知してあげること。体の発達に合わせたお出掛け場所だけではなく、心の発達にも合わせた場所を考えてあげましょう。そして今回のお出掛けが、心地良いのか、うれしいのか、テンションがあがるのか。素直に表現できないこの時期の気持ちも含めて汲んで、あえて何も言わずに見守るのもひとつだと思います。

9歳児に適した自然遊びとは?

火をおこす時は何が必要で、どうしなくてはいけないかがわかるなど、「知恵」を蓄えられるようになっていきます。キャンプなどでは、大人同様の役割を担ってくれる場合も。見守りは必要ですが、子ども自身の意思を尊重しながら、アウトドアを楽しんでください。スポーツやアクティビティを「体験」するだけでなく、よりよく「楽しめる」ようになります。この先は、親と密着して過ごす時間が残り少なくなると考えて、共有体験を大切にしていきましょう。(栗田先生)


パパ・ママの気になるお悩みに専門家がアドバイス!

9歳の子どもにおすすめのおでかけスポットを教えてください

「アスレチック、キャンプなどの屋外活動がおすすめです。そこで少し難しいことにチャレンジしてみる。普段やっていないこと(火を使った調理など)に挑戦させると、より子どもの成長を感じることができます。また『すごいね』『助かったよ』などと声を掛ける事によって、子どもは『認められた』という満足感とともに自分の行動に自信を持てるようになります。屋外活動は自立心を養うのにいいお出掛けだと思います。」(佐藤先生)

運動に興味をもたせるには、どうしたらいいでしょうか?

「子どもがみな体を動かすのが好きとは限りません。読書好きも個性です。お出掛け中に『疲れた』と言われたら、具体的にどうしたいのかを問いかけてみましょう。また自我が目覚めてくる時期なので、『疲れた』と言わなければ親のペースに飲み込まれすぎてしまうと本能的に防御している可能性もあります。体を動かさなくても誰かと喧嘩したり、協力したり、相談したり、という世界を持っていれば問題ないと思います。」(石﨑先生)


9歳児には、お出かけ先も自ら選択させ、興味のあることを思いっきりできる環境を与えた上で見守ってあげることが大切なんですね。
また、お出かけの際には、自立心などの心の発達の糧になるような声掛けや体験を意識して行うことも親の大事な務めと言えそうです。
9歳児のお出かけ探し

お話を聞いたのは…

  • 栗田朋恵(登山ガイド)

    トレッキングガイド(登山ガイド)。長野県北アルプスのふもとで生まれ育ち、トレッキング、スノーシュー、シャワークライミングのガイドなどの経歴をもつ。現在は、故郷の白馬山麓と嫁ぎ先の神奈川県鎌倉市をフィールドに、アウトドア誌やサイトなどのメディアで記事監修するなど、アウトドアレジャーの活動をしている。また、「外あそびtete」の主宰として、2歳から参加できる「おやこ山えんそく」など親子向けのアウトドアイベントなどを開催。4歳の男の子とともに鎌倉で自然遊びを楽しんでいる。

  • 佐藤佳代子(子育て子育ちアドバイザー)

    子育て子育ちアドバイザー。区立保育園に27年間(うち16年間園長)勤務。子どもたちの生きる息吹の素晴らしさや「保育と家族」「地域の中の保育」の重要さを体験。1,200人以上の園児と関わった後、宝仙学園短期大学保育学科、淑徳幼児教育専門学校で教鞭を執り、現在は子どもの文化学校で講師を務めながら豊富な経験を活かし、各地で講演や講義などを行っている。

  • 石崎一記教授

    東京成徳大学応用心理学部健康・スポーツ心理学科教授。専門は発達心理学、環境教育など。自然の中で遊ぶ体験が、子どもの発達にどのように影響を及ぼすかについて研究を行っている。ネイチャーゲームの指導法や理念を教える、日本シェアリングネイチャー協会指導者養成委員も務める。

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ライター紹介

いこーよ編集部

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